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第97回ツール・ド・フランス 第一ステージ
2010.07.04 ロッテルダム~ブリュッセル 223.5km

オランダのロッテルダムをスタートし、149.5km地点でベルギーに入りブリュッセルにゴールする平坦ステージ。前日落車したフランク(BMC)とカルドソ(FOT)が未出走となり195人がスタートする。スタート後すぐにワイナンツ(QST)、A.ペレス(EUS)、ボーム(RAB)の3人が逃げを決め、タイム差は残り206.2kmで6分53秒、残り170kmで7分23秒まで広がる。
3人を泳がせていた集団は残り166km付近で沿道から出てきた犬と接触し落車が発生しバッソ(LIQ)、ミラー(GRM)が巻き込まれてしまう。これにより集団はペースを落とすが横風区間に入ると先頭とのスピードの差が顕著に表れ一気にタイム差は縮まっていく。しかし、タイム差が縮まりすぎたため再び調整を図りまったりペースとなり残り距離を消化していく。
残り97km付近よりリーダージャージを抱えるSAXに代わり集団前方にTHR、GRM、CTTらが現れ先頭を牽き始める。するとタイム差は縮まり始め残り75kmで2分56秒、残り50kmで1分23秒となりその差が1分を切ったあたりで先頭からワイナンツがアタックをかける。これは失敗に終わるが残り29.5kmで再びアタックをかけるとこれが成功する。残された2人は集団に吸収されるが、代わってプリュシュキン(KAT)が飛び出し先頭は2人となる。
おもにプリュシュキンが引っ張る2人は粘りを見せ40秒前後で前を走り続けるが残り8.7kmになるとついに集団に吸収されてしまう。ここからゴールスプリントに向けての主導権争いが開始され、THR、GRM、LAM、CTTらが交互に先頭交代する中残り2kmに差し掛かる。カーブになったところで選手たちはスピードを落としながらコーナーをこなしていくが中央付近で曲がりきれない選手が落車をしてしまう。これにフレイレ(RAB)、カヴェンディシュ(THR)らが巻き込まれステージ優勝争いから脱落。これにより主導権争いはGRM優位のまま1kmを通過する。
ゴールを目指す集団からアイゼル(THR)がロングスプリントをかける。これに各選手が反応するが集団前方で落車が発生し集団は分断される。前方で難を逃れた20人ほどの選手で優勝争いは行われ先陣を切ってランカスター(CTT)がアタック。ランカスターはライバルたちにその差を広げるが、ペタッキ(LAM)が徐々に差を詰めていき、ランカスターを利用して一気に先頭に立つ。ペタッキは進路を変え逆サイドに出るとゴールに向かってひた走る。後方からレンショー(THR)、ヒュースホーウト(CTT)が迫るがこれを見事に抑えステージ優勝。ベテランスプリンターがサバイバルレースとなった第一ステージを制した。

ステージ優勝:ペタッキ(LAM) 5:09:38
総合トップ:カンチェッラーラ(SAX) 5:19:38
ポイント賞:ペタッキ(LAM)
新人賞:マルティン(THR)
敢闘賞:ワイナンツ(QST)

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いきなりワンワン落車がでるとは。
今年も序盤から落車が発生しているけど、大丈夫かな?
前日のカルドソも大怪我だったみたいだけど、このステージのハンセン(THR)も痛々しかった。
最後は仕事もしたけど無理しないで下さいよ。

新城選手(BTL)はタイム差なしのステージ35位で1分22秒遅れの総合170位です。

動画はこちら
by lanterne-rouge | 2010-07-05 21:17 | 2010ツール・ド・フランス
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