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【ツール・ド・フランス 第十五ステージ】
2005.07.17 レザ・スュル・レズ~サン・ラリースーラン 205.5km

デービス(LST)、カウッキョーリ(C.A)、ベルトリーニ(DOM)、デッケル(RAB)、ボーヘルト(RAB)、クローン(RAB)、ヒンカピー(DSC)、ペレイロ(PHO)、セビリャ(TMO)、ブロシャール(BTL)、ピノー(BTL)、ベルトリアーティ(SDV)、アスタルロサ(A2R)、カマロ(EUS)の14人が逃げを決め、残り113km地点でなんと17分2秒差をつけている。
この14人の中からポルティオン峠に入ると、いままで山岳ポイントをとってきたデッケルやアスタルロサ、ピノーが遅れ始める。残り70kmになるとベルトリアーティも脱落し、先頭では徐々にメンバーが絞られてくる。そして次の山岳であるペイルズード峠に入るとさらに、クローン、デービス、ベルトリーニ、カマロが脱落し、先頭は6人となる。
このころメイン集団でもCSCがスピードを上げ、集団の人数を減らしていく。残り47km地点で先頭とメイン集団との差は14分14秒差となる。
先頭の6人はヴァル・ルロン・アゼ峠に入り、ペレイロ、ブロシャールがスピードを上げ揺さぶりをかけ始める。集団でもヴィノクロフ(TMO)がスピードを上げると、モロー(C.A)、ヤクシェ(LST)が脱落し、つづいてバッソがアタックをすると、これが成功。このアタックにアームストロング(DSC)がついていき、追走集団を形成する。このアタックで一旦は遅れたウルリッヒ(TMO)だが自分のペースで二人に追いつくことに成功する。
残り15kmでまだ7分57秒のタイム差を持っていた先頭の6人から、最後の山岳サン・ラリースーランの手前で、ブロシャールがアタックをかけ、ステージ優勝争いが本格的に開始される。上りに入り、ペレイロがスピードを上げる中、セビリャがアタック。これに再度ペレイロがカウンターアタックし、先頭はペレイロ、ボーヘルト、ヒンカピーの三人となる。3人になってもペレイロがほぼひとりで引き続け、その後ろにボーヘルト、ヒンカピーの順で走っていく。この3人に残り6kmでカウッキョーリが追いつき、先頭は4人となる。そのカウッキョーリが残り5kmで自らアタック。そのアタックにペレイロがカウンターをし、先頭はペレイロ、ヒンカピーの2人となる。この2人はもう誰にも追いつかれることもなくゴール地点へ。ラスト300mでアタックしたヒンカピーがペレイロを引き離し、見事なステージ優勝。決してクライマーでないヒンカピーがピレネー山岳ステージを制した。
一方総合争いは、最後の山岳に入り、バッソがアタック。このアタックにウルリッヒはついていけず脱落するが、アームストロングは一時はなされるだけですぐにバッソに追いつき、バッソを最後までしっかりマーク。バッソはアームストロングを引き離すことはできなかったが、他のライバル達にタイム差をつけ、総合2位にジャンプアップに成功した。

区間優勝:ヒンカピー(DSC) 6:06:38
マイヨジョーヌ:アームストロング(DSC) 62:09:39
マイヨベール:ヒュースホーウト(C.A)
マイヨブランアポアルージュ:ラスムッセン(RAB)
マイヨブラン:ポポヴィッチ(DSC)
ドサルルージュ:ペレイロ(PHO)
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ペレイロVSヒンカピー。
あれだけがんばっていたペレイロだったのでペレイロにも優勝してほしかったと思う反面、いままでずーっとアシストとしてがんばってきたヒンカピーが優勝できたらすばらしいなぁと思いながら見てました。クラシックレースではエースになるけれど、グランツールでは献身的なアシストとしてがんばるヒンカピーがDSCの中では一番好きなので、この勝利、心からおめでとうといいたいです。
バッソも昨年とは違って積極的にアタックして、とうとう総合2位まであがってきましたね。アームストロングとは約2分30秒あり、逆転はきびしいですが今年は最後まで2位を守りきってほしいです。
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先頭から遅れたベルトリアーティ。山岳頂上付近でアームストロングらに合流し、TVに映りまくり^^;結構おいしかったかも。
Excite ツール第十五ステージの記事はこちら
by lanterne-rouge | 2005-07-18 16:19 | 2005ツール・ド・フランス
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