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第69回ヘント~ウェヴェルヘム
2007.04.11 デインゼ~ウェヴェルヘム 207km

ベルギーで行われたワンデーレースでプロツアー第6戦目。
このレースは落車が目立つ展開となった。残り62kmロデベルクでクナーブン(TMO)が、残り59kmの見通しのよい直線でヨハンセン(CSC)がコースアウトさらに、勝負どころの一つであるケーメルベルグの石畳の下りでカスペール(UNI)、カンチェラーラ(CSC)、クレッケンス(QSI)らが落車してしまう。特にカスペールは顔面から叩きつけられ、血だらけ。起き上がることも儘ならず、観客があわててコースに飛び出し選手を誘導し、二次災害を防いだ。
レースは、残り62kmで4分40秒差。先頭はブラール(GCE)、マンジャン(FDJ)、ハモンド(TMO)の3人が走る。この差は残り38kmになると1分53秒までにつまり、再びケーメルベルグに入る。ここで再びアクシデントが発生。前回カスペールが落車したと同じところで大規模な落車が発生し、サッキ(MRM)らが巻き込まれてしまう。
度重なるアクシデントにもかかわらず、集団はさらにその差をつめ、先頭を視界に捕らえたところで、アタックが発生。その結果、残り21kmで先頭はブラール、マンジャン、フレイレ(RAB)、ベントソ(SDV)、ハモンド、ブルグハート(TMO)の6人となる。残り21kmで18秒と集団はいつでも捕まえられる距離にいたが、油断があったのか集団先頭をQSIにまかせっきりで、各チーム先頭交代を行わなかった。結局これが響き、残り12kmで差は50秒にまで広がってしまう。あわててCSC、GST、PRLが加わるが先頭の逃げきりがほぼ決定的となってしまった。
先頭はブラードが途中であきらめ集団に戻ったため、5人になる。残り4km付近から番手を気にし始め、先頭交代がいびつになり始める。特にベントソはライバルを意識しすぎ、その結果残り1.7kmでブルグハートをけん制してしまう。その時ベントソは4番手につけており、最後尾につけていたブルグハートをマーク。そのため、ベントソと前3人との差が広がり、あわててスピードを上げ前との差をつめたが、ブルグハートはこれをうまく利用しアタックにでる。自らの失策にベントソはブルグハートを追うが、またしても後ろを気にしだし、ブルグハートを追いきれない。業を煮やしたフレイレがアタックしたが、ハモンドにピタリとマークされてしまい、万事休す。結局ブルグハートはゴールまで逃げ切り、優勝。2位にはハモンドがフレイレをかわし、TMOが1,2フィニッシュとなった。

優勝:ブルグハート 4:52:14

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ジロ第11ステージに匹敵する落車シーン。特にカスペールのは本当に痛そうで・・・。
逃げ集団に複数選手を送り込んだチームはやっぱり有利ですね。
ベントソの凡ミスもあったけど、1,2フィニッシュはおみごとでした。
by lanterne-rouge | 2007-08-26 13:36 | 2007プロツアー(ワンデー他)
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