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2008パリ~ニース 第六ステージ
2008.03.15 シストラン~カンヌ 203.5km

2級山岳が4つ、3級山岳が3つ擁する今日のステージは、今年のパリ~ニース最長ステージ。
そのステージをジュリック(CSC)、ステーフマン(QST)、そしてロテレリ(SKS)ら8人の選手が逃げている。残り142km地点で集団に4分30秒の差をつけた先頭ではロテレリが山岳だけでなく総合でもリーダーにたつ。しかし、3つ目の山岳を越え山岳賞を確定させると、自らこの集団から遅れメイン集団に戻っていってしまう。
残った7人はそのまま逃げつづけ、残り75kmで4分59秒、残り61kmで3分28秒となる。その後残り56kmで動きがありステーフマンとイスタ(AGR)が脱落し、先頭は5人となる。一方集団では残り46km付近でゲシンク(RAB)がパンクしてしまい、チームメートと車輪を交換し集団に戻る。しかし、このアクシデントがゲシンクの精神状態を大きく変えてしまうことになる。
先頭の5人は最後の山岳に入り、ソレンセン(CSC)がアタック。残り23kmでこれは吸収されるが、ジュリックとスプリック(BTL)がカウンターを仕掛け抜け出しに成功する。一方集団でもフォフォノフ(C.A)のアタックにより一気に活性化し、まずモロー(AGR)が脱落し下りに入る。
ここで、レヴェリン(GST)、クネゴ(LAM)らが仕掛けると総合トップのゲシンクがついていけずに徐々にポジションを落としていく。集団から抜け出したレヴェリンらは先頭を走っていたコール(GST)らに追いつきゲシンクらとの差を広げていく。そしてついに先頭を走るジュリックに追いついたレヴェリンらと総合トップのゲシンクの差は残り10kmで25秒となる。
レヴェリン、ノチェンティーニ(ALM)、サンチェス(GCE)ら総合上位陣が入る先頭に対し、ゲシンクは不利な状態。先頭交代をしてくれるのはロテレリのみで、ポポヴィッチ(SIL)が前に走るエバンス(SIL)は着き位置状態でまったくスピードが上がらなず追い上げどころではない状態に陥ってしまう。そして残り4.3kmでついにその差が1分となり、勝負あり。
逃げ切りが決まった先頭では残り1kmをきったところでサンチェスがアタックをかけ、これにシャバネル(COF)がカウンターをかけるとこれが見事に決まりステージ優勝。総合2位のレヴェリンは6秒遅れでゴールし、ゲシンクを逆転。最終日を前に総合首位に躍り出た。

ステージ優勝:シャバネル(COF) 5:00:25
総合トップ:レヴェリン(GST) 28:11:37
ポイント賞:ヒュースホーウト(C.A)
山岳賞:ロテレリ(SKS)
新人賞:ゲシンク(RAB)

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あぁ・・・。まさかここで総合から落ちるとは。
テクニカルな下りだったけど、まさかあそこまで差が広がるなんて。
ヒュースホーウトより遅れてゴールということは、やはりパンクしたことが原因だったのか?
おそらくスペアに変えれるだけ余裕なかっただろうしなぁ。しかも牽いてくれる味方がロテレリだけっていうのも不運だった。
最終日に逆転するには大きなタイム差だけど、なんとか再チャレンジしてほしい!
by lanterne-rouge | 2008-03-16 19:40 | 2008プロツアー(ワンデー他)
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