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ジロ・デ・イタリア 第二十ステージ
2009.05.30 ナポリ~アナーニ 203km

ボナフォン(ALM)、カルディナス(BAR)、ラストラス(GCE)、ゴメスゴメス(FUJ)、デボニス(SDA)、スウィフト(KAT)、フォルスター(MRM)、ランド(SAX)の8人が逃げている。メイン集団はASA、SILを中心に牽き残り75kmで1分47秒、残り60kmで53秒とし残り55kmを前に8人を吸収する。
この後LPRが先頭に出て、ボーナスタイムが設定されている中間スプリントポイントを目指す。ここでタイム差を縮めたいディルーカ(LPR)だったが、メンショフ(RAB)が先にスプリントを仕掛けたため出遅れてしまう。ディルーカに代わり、ペタッキ(LPR)がスプリントしトップ通過をするが2番手にメンショフが入ったため、2人の差は2秒開き20秒差となる。
総合に向けた動きが生じた隙にここで、ガルゼッリ(ASA)、アニョーリ(LIQ)、ブルット(KAT)、M.フォーテン(MRM)が逃げを決める。この中で総合上位に入っているガルゼッリは逃げには向かないことを悟り自ら集団に戻り、アニョーリもガルゼッリが下がったのを見ると同じように集団に戻ってしまう。2人となった先頭は集団との差を徐々に広げていき、残り30kmで最大40秒の差をつけ前を走る。
アナーニの街の周回コースに入り先頭の2人を吸収した集団は、シュミット(LIQ)を中心にスピードアップ。この動きで中切れが発生し10人ほどの先頭集団ができ残り1周回に入る。この中からシャルトー(GCE)、フザルスキー(ISD)、ティラロンゴ(LAM)が抜け出し、集団から追いついてきたピノッティ(THR)が加わり4人の先頭集団が形成される。4人は残り10kmで20秒、残り5kmで28秒と差を広げ最後の上りに入る。ここでピノッティがアタックを仕掛け先頭は3人となるが、残り2kmをきると集団に吸収されてしまう。
タイム差を縮める最後のチャンスを狙ってLPRが先頭をコントロールするが、脇からジルベール(SIL)がアタックをかけると逃げを許してしまう。このアタックにヴォクレール(BTL)が反応しジルベールに追いつくが、ジルベールのスピードについて行くのが精一杯。ジルベールがさらにスピードを上げるとヴォクレールは次第に差をつけられジルベールが独走でステージ優勝。中盤より積極的に仕事をしたチームメートに応えるすばらしい勝利となった。

ステージ優勝:ジルベール(SIL) 4:30:07
総合トップ:メンショフ(RAB) 85:44:05
ポイント賞:ディルーカ(LPR)
山岳賞:ガルゼッリ(ASA)
新人賞:シールドライヤース(QST)

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T.Tを前にした最後の戦い。
ディルーカは結局タイム差を詰めることが出来ませんでした。
今日もタイム差を縮めたらT.Tがもっと面白くなったのですが、それを許さなかったメンショフはさすがです。

さぁジロも泣いても笑ってもあとは個人T.Tの1ステージのみとなりました。
どんなレースとなるのかどんな結果になるのか非常に楽しみです。
by lanterne-rouge | 2009-05-31 15:39 | 2009ジロ・デ・イタリア
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