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【ツール・ド・フランス 第十七ステージ】
2006.07.20 サン・ジャン・ド・モリアンヌ~モルズィヌ 200.5km

前日の遅れでトップのペレイロ(CEI)から8:08総合で遅れてしまったランディス(PHO)が序盤からアタック。この驚きのアタックにペレイロが脱落。しばらくはついていったクレーデン(TMO)ら総合上位陣も、スピードを緩めないランディスについていくことをあきらめ、ランディスの逃げを許す。一人となったランディスは10分以上離れた先頭集団を目指し走り始める。そして、最初の山岳を下るとその差が3分にまで縮まり、二つ目の山岳手前でついに先頭集団に追いつくことに成功する。
残り77kmになると、ひとり前を走っていたアルガン(C.A)を捕らえ、先頭のランディスらとメイン集団との差は5:31。メイン集団はまだまだタイム差てきに余裕があり、本気で追うことがないが、ランディスはボトルをボトルゲージに入れるすら惜しむほど、引き続ける。このランディスのスピードについていけず、先頭集団から次々と選手が脱落。ついにはランディスとシンケビッツ(TMO)の2人となる。ランディスは昨日の失敗と、今日の暑さのせいもあり終始頭に水をかけ、体力の消耗を防ぐ。そして、第3山岳ポイントを通過すると、集団とは8:35になり、ついにバーチャルマイヨジョーヌとなり、奇跡の大逆転が見えてくる。
そして、最後の山岳に入り、終始後ろにつけていたシンケビッツが脱落。ついに一人となり、ゴールを目指す。ステージ優勝は確実となったものの、総合争いで1秒でも詰めておきたいランディスは下りに入っても攻め続け、ついにゴール前へ。ゴール直前、昨日の失敗を自分の力で取り戻した今日の成功を誇るかのようにガッツポーズ、ゴールした。
一方、サストレ(CSC)も終盤動きを見せ、ペレイロとの差を12秒まで縮めることに成功。しかし18秒後ろにランディスが迫り、総合優勝に向けてきびしいポジションとなってしまった。

区間優勝:ランディス(PHO) 5:23:36
マイヨジョーヌ:ペレイロ(CIE) 80:08:49
マイヨベール:マキュアン(DVL)
マイヨブランアポアルージュ:ラスムッセン(RAB)
マイヨブラン:クネゴ(LAM)
ドサルルージュ:ランディス(PHO)
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こんなステージを見たのは初めて。
まさか前日あれだけ遅れたランディスがここまで盛り返すとは誰が想像したでしょうか?
トップとわずか30秒ですし、T.Tで逆転して総合優勝に輝いて欲しいです。

Excite ツール記事はこちら
by lanterne-rouge | 2006-07-22 16:10 | 2006ツール・ド・フランス
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