人気ブログランキング | 話題のタグを見る
第50回E3プライスフランデレン
2007.03.31 ハレルベケ~ハレルベケ 203km

ツール・ド・フランドル、パリ~ルーベ前哨戦の一つとなるE3。各チームともクラシックハンターを揃え、このレースに挑む。
そんなレースで、勝負が動き始めたのは残り57k付近。いくつかに分かれた集団から、ジルベール(FDJ)、クィンツァート(LIQ)、デボルダー(DSC)の3人が抜け出す。3人は細いコースをうまく先頭交代し、残り55kmで20秒差をつけ、残り54kmに控える6番目の丘ターインベルグに入る。
ここで、集団からボーネン(QSI)が早くもアタックし、ブルグハート(TMO)をひきつれ先頭に追いつくことに成功。さらにこれを追ってカンチェラーラ(CSC)が一人飛び出し、残り50kmで先頭に追いつき、これで先頭は6人となる。
しばらくして、25秒離れた追走集団からオグレディ(CSC)がアタック。このアタックにカンチェラーラは先頭後方に下がり、オグレディを待つ。カンチェラーラの助けもあり、オグレディは先頭に一旦は追いつくが、すぐに丘に入ったため、再び脱落してしまう。
一方追走集団ではこの丘でベッティーニ(QSI)、フレイレ(RAB)がアタックし抜け出す。しかしフレイレはベッティーニのスピードについていけず脱落。ベッティーニは遅れてきたオグレディに追いつくが、先頭交代を要求せず、自力で走り先頭に追いつくことに成功する。ベッティーニは追いつき後間髪いれずアタックをしかけるが、不運にもパンクがおき、先頭集団から脱落してしまう。しかし、このアタックにより、先頭はボーネン、ブルグハート、クィンツァート、カンチェラーラの4人に絞られる。これを追ってジルベールら10人の追走が34秒差で追う。
しかし、4人は均等に先頭交代を繰り返し、残り15kmで30秒、残り10kmで34秒と、タイム差をキープしながら走り続ける。この均衡が崩れたのが、逃げ切りがほぼ確定的となった残り1km地点。ゴールスプリントとなると圧倒的にボーネン有利と見たブルグハートがまずしかけ、これにクィンツァートがカウンター。しかしどちらも様子見的で抜け出しにはいたらない。どの選手もライバル達の動向を探り、横一線で走るが、残り200mでカンチェラーラが一気にスパート。しかし、ゴール前やはりスプリント力に上回るボーネンにかわされ勝利ならず。これによりボーネンはE3、レース初となる4連覇の偉業を達成した。2位にはカンチェラーラ3位にはブルグハートが入った。

優勝:ボーネン(QSI) 4:55:36

--
正直あんまり期待はしていなかったこのレースでしたが(えぇ)、おもしろすぎ。
まずは、出場選手がすごすぎです!
ボーネン、ベッティーニ、ホステ、オグレディ、カンチェラーラ、ジルベール、ブルグハート、バッラン、パオリーニ、クィンツァート、ザベル、ボーヘルト、フレイレ、バイトクス、クック、イークホウト、カペル、ベセマンなどなど。パリ~ルーベなどプロツアーに劣らないメンバーが出場。しかもほとんどのメンバーが前方に顔をそろえ、優勝争いに加わりました。
そして、展開の速さ。
ボーネン、ベッティーニ、オグレディなど自力でアタックをかけまくり。また、最後の4人の争いはまれに見るゴール勝負でした。オススメです。
by lanterne-rouge | 2007-04-21 16:13 | 2007その他レース
<< 第47回ブラバンツ・ペイル ネットで見る4月のロードレース... >>