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2008パリ~ニース 第四ステージ
2008.03.13 モンテリマール~モン・スラン 176km

今年唯一の山頂ゴールはあのモンバントゥ。最後の最後に勝負所を擁する今日のステージを逃げているのは、クニンスキー(LIQ)、フォイクト(CSC)、アイゼル(THR)、テルプストラ(MRM)の4人。この4人と集団との差は残り91kmで7分25秒となる。
この後もこの4人の逃げは続き、ついにモンバントゥに入る。そして残り16km付近でフォイクトがアタックをかけ、3人を振り切り単独トップに立つ。一方集団でもスピードが上がり、メンバーが徐々に絞られていく。残り10kmで2分33秒、残り7.5kmで2分4秒と確実に差を詰めていく集団で、異変が起きたのは残り6km付近。ここまで集団中盤に位置していた総合トップのシャバネル(COF)が徐々に位置を後退させついに集団から遅れ始めてしまう。これをきっかけに、スピードが上がった集団からロテレリ(SKS)のアタックをきっかけに、ゲシンク(RAB)がカウンターをしかけると集団は、ゲシング、レヴェリン(GST)、エバンス(SIL)、ポポヴィッチ(SIL)、シュレック(CSC)のみとなる。ここからまずレヴェリンが脱落し、4人となった集団は残り4kmを切ったところで先頭を走るフォイクトを吸収する。追いつかれたフォイクトは最後の力を振り絞りシュレックのために先頭を引っ張るもののゲシンクがスピードをあげるとシュレックとともに遅れてしまう。
3人となった先頭はSIL2人と数的には優位に立つものの、ゲシンクのスピードの前になすすべがない。ポポヴィッチがまず脱落し、エバンスもついていくので精一杯。しかし、そんなことはお構いないなしのゲシンクは、エバンスを一度も振り返らず自分のペースで走り続けついにゴール前にたどり着く。ここでゲシンクは先頭のままスプリントをかけるが、ゴール直前でエバンスにかわされ残念ながらステージ優勝ならず。貴重な一勝は逃したが、総合リーダーに立つことに成功した。

ステージ優勝:エバンス(SIL) 4:32:56
総合トップ:ゲシンク(RAB) 17:10:12
ポイント賞:ヒュースホーウト(C.A)
山岳賞:ロテレリ(SKS)
新人賞:ゲシンク(RAB)

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エバンス勝っていいのか?彼ほどの実績者じゃこの一勝はそれほど価値はないと思うのだが・・・。なにか別の要素が含まれたスプリントだったのかな?
それにしても、ゲシンク強いなぁ。何度も書いちゃうけど、期待して注目していた選手なだけに活躍してくれるのはすごくうれしい。だけどまさかここまで活躍するとは思ってなくて少々彼がコワイ。末恐ろしいというかなんというか(笑 とりあえずしばらくの間は彼のファンですよ。
ロテレリが総合9位かー。SKSの選手がこの位置に入るのもうれしいけど、それ以上にようやく若手フランス人がでてきたなーって感じがする。こちらもこれから注目ですね。とりあえず山岳賞を最後まで守ってビランクの後継者としてツールに出場して欲しいな。そのときは別府選手もツールにね!
最後にスピラク(LAM)。上位にいたLAMの選手はクネゴじゃなくて彼だったんですね。スロベニアU23チャンピオン以外情報ない選手だけにこっちも注目。クライマーなのかな?
あと雪のモンバントゥもいいなーと満足気味な一日でした。
by lanterne-rouge | 2008-03-14 21:59 | 2008プロツアー(ワンデー他)
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