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第106回パリ~ツーべ
2008.04.13 コンピエーニュ~ルーベ 259.5km

セクター19に入りCSCがペースをあげると集団は早くも30人ほどになる。舗装区間に入り遅れた選手が戻ってくるが、ここで落車が発生。フレチャ(RAB)、ポッザート(LIQ)が巻き込まれ集団から脱落し、最初の難関ダーレンベルクに入る。
この場所でここまで静観していたQSTが前を牽き始めると再びメイン集団は分裂し、小集団とかす。この小集団は先頭を走る3人との差を一気につめ、次々に吸収。ただ一人残ったプロンク(COS)もセクター15で吸収され、いよいよ本格的な勝負が開始される。セクター15が終わり舗装区間に入ると集団は落ち着きを取り戻し、遅れていたフレチャ、ポッザートが次々合流する。しかしこの平穏もつかの間、リュングビスト(CSC)がアタックをかけると再び活発化し、集団は絞られていく。
この集団の中からセクター11に入るとヴァンスーメレン(SIL)がアタックをかけるとこれが見事に決まり、オグレディ(CSC)、カンチェラーラ(CSC)、ホステ(SIL)、ボーネン(QST)、デボルダー(QST)、バッラン(LAM)、マースカント(TSL)が抜け出しに成功する。さらにセクター10に入るとデボルダーがアタックし、これにオグレディが反応した結果、先頭は2人となるがセクター9で残りの選手達に吸収される。
次にセクター7を目前としたところでボーネン、カンチェラーラがスピードを上げると反応できたのはバッランのみ。ホステもスピードを上げたいがデボルダー、オグレディがそれを許さず、ここで2つの集団に分裂する。先頭を走る3人は協調体制ができあがり、残り31kmで32秒、残り17kmで1分23秒と確実に差を広げていく。
逃げ切りがほぼ確定的な差となったところで、いよいよ3人の勝負が始まり、まずセクター4でカンチェラーラがアタックをかける。先頭を牽いていたバッランはこのアタックに反応が鈍ったため、若干距離が開くが、ボーネンがしっかりとリカバリーしカンチェラーラのアタックを封じ込める。それでも逃げをあきらめないカンチェラーラは舗装区間で、報道のバイクを利用したアタックをかける。しかし、これもボーネンがしっかりとマークすることで逃げを許さず、3人がそれぞれライバル達をマークし続けながら走り続ける。
この3人は最後まで先頭交替をしながらついに競技場に入る。ここでボーネンは番手を一番後ろに変えるとラスト半周でスプリント。2人を一気に引き離し、一番にゴールラインを通過した。春のワンデーレースの不振を振りはらう見事な勝利であった。

優勝:ボーネン(QST) 5:58:42

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フランドルに引き続き最後まで手を汗握るすばらしいレースでした。
この調子でアムステルも・・・。期待大です!
by lanterne-rouge | 2008-04-14 21:40 | 2008プロツアー(ワンデー他)
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