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パリ~ニース 第八ステージ
2009.03.15 ニース~ニース 119km

最初の山岳上りでコンタドール(AST)がアタックをかけ、先頭を走る25人をパス。25人のうちロペスガルシア(GCE)、カザール(FDJ)、ターラマエ(COF)が加わり先頭は4人となる。これを追う集団はGCEがコントロールしコンタドールを追うが、差は広がり暫定で総合トップが入れ替わってしまう。
平坦に入り、追走からエルナンデス(EUS)が追いつき5人となった先頭は、4人で先頭交代し逃げ続ける。これに対し集団は、GCEだけでなくSAX、QSTも先頭交代に加わりコンタドールを追い詰める。残り39kmで14秒まで縮めた集団だったが、ここで二つ目の山岳に入ってしまい再びその差は広がってしまう。
集団の追撃を辛くも逃れた先頭集団だったが、残り36.3kmでエルナンデス、残り34.1kmでターラマエが脱落し3人となる。3人はなおも逃げ続け最後の山岳に入るが、コンタドールがスピードを上げるとここまで協力的だったカザールが脱落。ロペスガルシアを残すのみとなるがこれもコンタドールが強引に引き離しついに単独トップとなる。
一方、メイン集団から残り17.2kmでコロム(KAT)がアタックをかけると、F.シュレック(SAX)が反応。総合トップのL.L.サンチェス(GCE)は反応できず、2人の逃げを許してしまう。さらにしばらくするとエヴァンス(SIL)がアタックし3人の追走集団が形成される。この3人のうちコロムとF.シュレックが残り9.6kmでコンタドールに追いつき先頭は3人となる。3人はF.シュレックの牽きもあってゴールまで逃げ切ることに成功、ゴールスプリント勝負となる。コロムがアタックをかけ、コンタドールが後ろにつく。しかしコンタドールにはコロムを巻き返すだけの力と距離が無くコロムがステージ優勝。区間2位に終わったものの最後まであきらめない走りを見せたコンタドールが印象的であった。

ステージ優勝:コロム(KAT) 2:47:49
総合優勝:L.L.サンチェス(GCE) 30:53:51
ポイント賞:シャヴァネル(QST) 94pts
山岳賞:マルティン(THR) 55pts
新人賞:シールドライヤース(QST) 30:56:20
チーム賞:チームサクソバンク(SAX) 92:52:45

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最後までハラハラドキドキするレースでした!
コンタドールが暫定トップに返り咲いたとき、ランディスを思い浮かべたのは僕だけではないはず(笑
そういえばあのときもハンガーノックでしたっけ。

集団でのSAX、QSTの動きがおもしろかった。栗村さんのきびしいコメントもありましたが、あれはあれでしかたないのかなぁと。結果的にはSAXがアシスト残していたらもっと面白くなっていたかもしれませんが。

シャヴァネルはお咎めなし?3位に落ちたのは残念だったけど、表彰台に踏みとどまってよかった。たぶんチーム監督だけでなくフランスのメディアも慌てたに違いない。地元だしなんでもありです!

なんか最後までいろいろありすぎて、総合優勝したL.L.サンチェスの存在が薄いのがちょっとかわいそう。
強かったんですけどねぇ。

以下、メモメモ。

コロムは放送中でもあったけどこちらのレースで総合優勝しています。結構強い選手なんですよ。

ターラマエ(TAARAMAE Rein)はツール・ド・オトヴァール第一ステージで活躍した選手です。あのときはモンクティエのために献身的なアシストをしました。今日のステージはそのときと同じくらい見事な走りでした。彼の先頭交替が無ければコンタドールの逃げ切りはなかったでしょう。今日のレースの一番の功労者だと思います。

イヴェール(HIVERT Jonathan)の下りの走りにはびっくり。まさかL.L.サンチェスについていくとは!しかも先頭交代してる・・・。新人賞は取れなかったけど、十分記憶には残りました。総合8位だしSKSは2年連続結果を出しましたね。今年のツール、ひょっとしたらひょっとするかも!?
by lanterne-rouge | 2009-03-16 21:34 | 2009プロツアー(ワンデー他)
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