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ヴェルタ・ア・エスパーニャ 第十九ステージ
2009.09.18 アビラ~ラ・グランハ・レアル・ファブリカ・デ・クリスタレス 179.8km

クライマー達にとっては最後の勝負どころとなる第十九ステージ。3級山岳を越え3回1級山岳を越えてラ・グランハにゴールする。
雨が落ちレインコートを着る選手が目立つメイン集団が最後の山岳を目指すころ、総合2位のゲシンク(RAB)が集団のスピードについていけず遅れ始める。ゲシンクは前日までの落車の影響がこのステージにきて顕著に現れて、チームメートに守られながら走るが徐々に差は開いてしまい総合争いから完全に脱落してしまう。
ライバルが一人減ったメイン集団はEUSがコントロール。最後のアシストであるアントン(EUS)が役目を終えて下がっていくと今度はシュミット(LIQ)が牽き始める。このあたりにくるとメイン集団の人数は10人ほどに絞られ、その10人からサンチェス(EUS)がアタックをかける。このアタックにシュミットが強引にかぶせてサンチェスのアタックをつぶす。それでもサンチェスがアタックをかけると再びシュミットは前方に現れサンチェスのアタックを許さない。しかし、今度はコボアコボ(FUJ)がアタックをかけるとこれを見送り、この結果追随するようにメイン集団からアタックが巻き起こり山頂を通過する。
抜け出したコボアコボだったが下りに入るとサンチェス、ヴァルヴェルデ(GCE)にかわされ先頭が入れ替わる。サンチェスは得意の下りでヴァルヴェルデとの差をつけたいところだったが、路面がぬれているため安全走行を余儀なくされる。結局先頭の2人は攻める走りを見せなかったため、遅れた選手達が次々と合流しラ・グランハに入る。
残り6kmを切りモスクエラ(KGZ)が、残り5kmでティラロンゴ(LAM)そして残り4kmで再びモスクエラがアタックをかけるが、どれもモレノフェルナンデス(GCE)によって抑えられる。そんな中残り3kmでコボアコボがアタックするとモレノフェルナンデスのマークが遅れ抜け出しに成功する。モレノフェルナンデスを中心にしてメイン集団も追いかけるが残り2kmで4秒、街中に入り残り1kmでも4秒とコボアコボを捕まえることができない。コーナーが多いことも幸いしコボアコボはゴールまで逃げ切りに成功。自身にとってもチームにとっても大きなステージ優勝を成し遂げた。2位にはゴールスプリントの末、ヴァルヴェルデが入りボーナスタイムを獲得。サンチェスが4位に終わったことで差を12秒開くことに成功した。

ステージ優勝:コボアコボ(FUJ) 4:37:35
総合トップ:ヴァルヴェルデ(GCE) 83:34:03
ポイント賞:グライペル(THR)
山岳賞:モンクティエ(COF)
複合賞:ヴァルヴェルデ(GCE)

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このステージで総合優勝争いは決定的になりましたね。
ゲシンクは頑張っていたけど、落車の影響じゃ仕様がない。よく我慢の走りを続けてゴールしました。
このステージ、アシストたちの走りが目立ちました。
ゲシンクを守ったRABのチーム全員、サンチェスのアシストであるアントン、バッソのアシストであるシュミット、そしてヴァルヴェルデのアシストであるモレノフェルナンデス。それぞれが自分の仕事を完璧に遂行した日だったと思います。

話し変わって・・・
コボ、ようやく勝ってくれました。
総合でもトップ10内に入ってくれたしできればこの順位でレースを終えて欲しいな。
サウニエ時代から好きな選手なので今日はすごくうれしかったです。
by lanterne-rouge | 2009-09-20 18:29 | 2009ヴェルタ・エスパーニャ
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