2007.06.03 ヴェストーネ~ミラノ 185km
ついに長い旅を終え最終ステージまでやってきた選手たちはLIQを先頭にミラノに凱旋、周回コースに入る。序盤はどこのチームも動かなかったが、残り6周回が終わる頃になると、ようやくアタックをかける選手が現れる。序盤アタックでレースを盛り上げたイグナチェフ(TCS)が一人逃げを決め集団から19秒リードすることに成功。これを追ってカミングス(DSC)がアタックをかけるが中途半端に終わりあえなく集団に吸収され、逃げたイグナチェフもおよそ13km逃げたところで、スピードを上げた集団に吸収されてしまう。 集団が一つになった後もLIQはガスパロット(LIQ)のために引き続けるが、残り3kmでMRMトレインにかぶせられ、あえなく撃沈。列車は消滅してしまう。この後高速スピードのまま主導権争いが繰り広げられるが、最終的に勝利したのはやはりMRM。残り1kmで2人のアシストにひかれたペタッキ(MRM)は残り150mで解き放たれると、他を圧倒し余裕のステージ優勝。5勝目を上げ今年のジロを締めくくった。 ステージ優勝:ペタッキ(MRM) 5:18:54 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 92:59:39 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) 185pts マリアベルデ:ピエーポリ(SDV) 79pts マリアビアンカ:シュレック(CSC) 93:01:34 チーム賞:SDV 278:11:31 スーパーチーム賞:LIQ 408pts -- 今年のジロは面白かった! 昨年はバッソの圧勝で途中で興味を失った感があったものの、今年は最後まで目が離せない展開で最後まで楽しめました。 ディルーカの強さは目を見張るものがありましたが、シュレックやリッコといった新人の活躍やマッツォレーニやピエーポリのベテランアシストの働き、そしてシモーニ、ガルゼッリ、サボルデッリなどジロの一時代を担った選手達も存在感を見せ付けてくれました。 近年まれに見るバランスの取れたグランツールだったんじゃないかなって思います。 最後のディルーカの表彰台、下で祝福するアシストたちに応えるディルーカを見て、ピンクの紙ふぶきも手伝ってかちょい感動してしまいました。 さてジロも終わったことだし、しばらくは寝不足解消を図りたいところですが、なんと次のスイスの暫定スタートリストがすでに発表されています。ちょこっと見たのですが、大物選手はあんまりいない感じ。混沌としたレースになりそうな気配です。 それでは、みなさん、ジロ観戦お疲れ様でした~~。 ▲
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| 2007-06-04 23:15
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.06.02 バルドリーノ~ヴェローナ 43km
最後の勝負どころの個人T.T。第十三ステージとは違い、今回は平坦のT.Tということもあり、T.Tスペシャリストが本領発揮できるコースとなっている。そのステージでトップタイムをたたき出したのがアメリカT.Tチャンピオンのザブリスキー(CSC)。しかし、そのタイムを計測ポイントから更新したのがサボルデッリ(AST)。結局サボルデッリはゴールでも38秒上回りトップにたつ。このままこのタイムを更新する選手が現れずサボルデッリが最後の勝負どころで存在感を示すステージ優勝をあげた。 一方、総合争いではマッツォレーニ(AST)が前評判どおりのすばらしい走りを見せる。前日まで4位のクネゴ(LAM)とは17秒差でスタートし、10.3kmの最初の計測ポイントではクネゴに2秒遅れて通過したものの、二番目の計測ポイントで逆に48秒差をつけ、クネゴを逆転。そのままスピードを緩めずゴールを目指し、残り1kmをきったところで前を走るリッコ(SDV)を抜かしゴール。結局3位のシモーニ(SDV)をも逆転し、最終日前日に大逆転の3位表彰台を確保した。注目の1位ディルーカ(LIQ)と2位シュレック(CSC)の争いはわずか29秒差でディルーカが勝利し、ディルーカがマリアローザを守ることに成功。ゴール前優勝を確信したディルーカはなんどガッツポーズをしゴールした。 ステージ優勝:サボルデッリ(AST) 00:52:20 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 87:40:45 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ピエーポリ(SDV) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- 今までアシスト一筋だったマッツォレーニ。 一時は山岳で遅れたものの、今日のステージ、自分の力で掴み取った表彰台。 こういう人が記録に残ることになって本当によかった。 たぶんクネゴもシモーニも抜かれたとはいえ喜んでるんじゃないかな。 ちょっと感慨深いステージになりました~。 ▲
by lanterne-rouge
| 2007-06-03 21:02
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.06.01 トレヴィーノ~コマーノ・テルメ 178km
今年のジロは雨が多い。今日も天候が悪く、雨が降り続く。しかし、その雨に負けない走りを見せたのがマヨ(SDV)。ステージ中盤に控えた1級山岳の下りで集団から飛び出し、これにガルゼッリ(ASA)、ロサダ(GCE)らが追いつき先頭は7人となる。この7人での走りに満足しないマヨはロサダとともに飛び出す積極的な走りを見せる。2人は5人に25秒前後先行しながら走り続ける。この差は5人のうちマルツァーノ(LAM)が先頭交替に加わらないことを抜きにしても、差が縮まる様子がない。 3級山岳に入り中ほどで、マヨはスピードを上げるとついにロサダを振り切り単独トップに立つ。ロサダはここで力尽き追走集団に吸収され後続に飲み込まれてしまう。ロサダに代わってマヨを追ったのが追走の4人。まず、ラスムッセン(RAB)が得意の上りで単独で追い始めるが、下りで失速。ヴィスコンティ(QSI)、ペトロフ(TCS)が追走となるが、残り6kmで30秒とどうしてもマヨを捕らえきれない。 結局マヨは後続の追撃を振り切り、残り400mで勝利を確信しガッツポーズ。最後の直線に入り久しぶりの大きな勝利をかみ締めるようにゆっくりと走りゴールした。 ステージ優勝:マヨ(SDV) 4:34:49 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 86:46:28 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ピエーポリ(SDV) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- いやぁ~、まさかマヨまで勝つとは! 9人中4人も勝つなんてめったにないこと。 ボーナス弾んでよSDV! それにしても久しぶりに強いマヨを見た。 ツールにでるのかわからないけど、今度はピレネーでの1勝が見たいぞ。 ▲
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| 2007-06-02 20:29
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.05.31 ウディネ~リエーゼ・ピオ・デーチモ 203km
エンゲルス(QSI)、ゴウロフ(AST)、ヴィラ(LAM)、レニエ(BTL)、ベルトゥ(GCE)、オリリョ(RAB)、イグナチェフ(TCS)の7人が逃げている。この7人は集団から1分30秒前後先行していたが、ゴウロフのアタックをきっかけに先頭はエンゲルス、ゴウロフ、ベルトゥ、レニエの4人に絞られる。 しかし、この4人の逃げも迫ってくる集団の前にはなすすべがなく残り10kmをきると吸収されてしまう。ここからゴールスプリントに向けた激しい主導権争いが起こり、残り4kmでようやくTCSがまとまった人数で列車を組むことに成功する。しかし、この列車もあえなく崩れ去り、残り1kmへ。 ここで先頭はA2Rの2人だったが、コーナーを曲がる瞬間に落車してしまい優勝争いから脱落する。残り800mで準地元のトザット(QSI)が飛び出すが、残り500mでペタッキ(MRM)にかわされ勝利ならず。ペタッキは追いすがるリチェッチェ(PAN)を押さえ込みロングスプリントを制してジロ4勝目。マリアチクラミーノをほぼ手中に収める結果となった。 ステージ優勝:ペタッキ(MRM) 4:32:51 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 82:08:26 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ピエーポリ(SDV) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- 久しぶりの平坦ステージでまったり気味Zzz。 でもゴール前はやっぱり迫力あった。 ジロもあと3日間。早いもんだなぁ。。。 ▲
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| 2007-06-01 21:07
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.05.30 リエンツ~モンテ・ゾンコラン 142km
今年のジロ最難関の山岳ゾンコランがゴールとなるステージ。そのゾンコランに入るとシモーニ(SDV)がアタックをかける。このアタックに上位陣が次々と脱落し、気がつくとピエーポリ(SDV)、ディルーカ(LIQ)、クネゴ(LAM)、シュレック(CSC)と同じみな面々が残る。 今日のシモーニは積極的でこのメンバーの先頭に出て終始引っ張る姿勢をみせ、その結果、残り7km付近でディルーカら4人と差をつけることに成功する。シュレックとピエーポリはこの後粘りを見せシモーニに再び追いつくが、残り2人は完全に後れを取ってしまう。この3人は残り2kmで逃げを決めていたコドル(ASA)を捕らえついに先頭に踊り出る。シモーニ、ピエーポリ、シュレックと互角の実力の争いが続いたが、ゴールまで残り180mでピエーポリがアタックをかけるとついにシュレックが脱落する。このチャンスにシモーニはスパートしピエーポリとともにゴール前へ。第15ステージ同様SDVが1,2フィニッシュを決めゴールした。このステージの結果を受け、シモーニはシュレックに4秒差に迫り、総合3位にジャンプアップ。前日まで総合2位であったマッツオレーニ(AST)は5位に後退してしまった。 ステージ優勝:シモーニ(SDV) 3:51:52 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 77:35:35 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ピエーポリ(SDV) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- 総合優勝は絶望的だけど、今年のジロはSDVにとってすばらしいレースになったと思う。 ステージ3勝し、そのうち2つが1,2フィニッシュだし。 新人賞は難しそうだけど、アシスト人生を歩んできたピエーポリが山岳賞取れそうだし。 ファンとしてはもう大満足です! ▲
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| 2007-05-31 20:21
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.05.29 アゴルド~リエンツ 189km
天候は雨そして気温も低く、最悪なコンディションで行われた今日のステージ。その天候の影響もあってか序盤に飛び出す選手が現れず、集団のまま中盤に入っていく。 スプリントポイントを前にしてようやくレースが動き、ヨアキム(AST)らがアタックをかけ先頭集団を形成する。これを追ってガルゼッリ(ASA)がアタックをかけ一人前を追う。ガルゼッリは追走集団に追いつき、休むまもなく前に向かって走りついに先頭集団に追いつく。さらに下りに入るとこの先頭集団からも抜け出しついに単独トップに立つ。 一方残された追走集団もバランスよく先頭交代を行いガルゼッリを追うが、ガルゼッリの今日の走りがすばらしく5人がかりでもタイム差を詰めることができない。痺れを切らしたラストラス(GCE)が単独で前を追うそぶりを見せるが、これが逆効果になり、一時詰まったタイム差がもとに戻ってしまう。 ついに残り1kmをきりガルゼッリはしきりに後ろを確認。残り450mをきり勝利を確信した彼は、ファスナーを上げゴールにそなえる。そしてゴール手前両手を挙げガッツポーズしながらゴール。今年のジロ2勝目を飾り、まだまだベテラン健在なところを見せ付けた。 ステージ優勝:ガルゼッリ(ASA) 5:34:07 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 73:43:12 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ピエーポリ(SDV) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- ガルゼッリ強すぎ。 追走もいいメンバーだったから追いつくかと思いきや。 まだまだ見せてくれますねぇ。。 おっとそろそろゾンコランが始まる! ▲
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| 2007-05-30 23:16
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.05.27 トレント~トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード 184km
18人の先頭集団から二つ目の1級山岳でピエーポリ(SDV)がひき始めるとあっという間に先頭はピエーポリ、リッコ(SDV)、ペレス(PAN)、パッラ(COF)の4人となる。一方集団でもこの山岳に入るとサボルデッリ(AST)がひき始め、ブルセギン(LAM)、ヴィラ(LAM)、ペッリゾッティ(LIQ)、ガルゼッリ(ASA)らが遅れ始める。これらのSDV、ASTの攻撃に対してアシストがいなくなったLIQはディルーカ(LIQ)自らが動くことによって、集団の人数を絞っていく。そうして集団はついにディルーカ、マッツオレーニ(AST)、シモーニ(SDV)、クネゴ(LAM)、シュレック(CSC)の5人となる。先頭とメイン集団とのタイム差は山頂で2分25秒。 下りに入ると先頭ではパッラ、そしてペレスが遅れ始め、集団では下りのスペシャリストのサボルデッリが追いつき、再度ひき始める。サボルデッリの牽きは強力でマッツオレーニとともに抜け出しに成功する。サボルデッリは2級山岳に入るまでマッツオレーニをアシストする見事な働きを見せる。取り残された集団では牽く選手が現れず、先頭の4人とマッツオレーニとの差がどんどん広がっていってしまう。スピードが上がらないため、遅れてきた選手に追いつかれ逆にその選手達がアタックをするなど煮え切らない。 先頭は上りに入ると4人に戻るが、パッラ、ペレスが隙あらば次々にアタックをかけるなどステージ優勝へ向けて争いが始まる。しかし、上りがきつくライバル達に決定的な差をつけることができない。ついに残り1kmになりここでパッラがアタックをかけるとペレスがまず脱落。そして3人になってからSDVがスピードを上げると残り300mでパッラもついていけずに脱落してしまう。最後まで残った2人のSDVは、ピエーポリがリッコにステージ優勝を譲り、1,2フィニッシュでゴール。リッコはジロ初優勝を飾り、新人賞に向けて大きく差を詰めることに成功し、ピエーポリは山岳賞をディルーカから奪い取った。 そして、注目の総合争いだが、これまで我慢のレースが続いていたディルーカがついにアタック。このアタックはクネゴ、シュレックはおろか付き位置で走り続けたシモーニをも起きざるスピード。結局ディルーカはスピードを落とすことなく、リッコと4分以上あった差をゴールでなんと2分53秒までにつめ、逆に目下のライバルであったシモーニらに差をつけゴール。ディルーカの静かなる闘志が伝わったステージとなった。 ステージ優勝:リッコ(SDV) 5:47:22 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 68:00:55 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ピエーポリ(SDV) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- 今日のステージも面白かった。 先頭、追走、メインとそれぞれの戦いが激しかったですね。 ディルーカがまさかあれほど強いとは想像してなかった。 あの強さはもう優勝に値するものですね。 逆に、クネゴ、シモーニ、シュレックは総合優勝に値せず。 ▲
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| 2007-05-28 20:44
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.05.26 カントゥ~ベルガモ 192km
山頂を前に集団からガルゼッリ(ASA)がアタック。このアタックに対しサボルデッリ(AST)、シモーニ(SDV)、マッツォレーニ(AST)らが合流し、追走集団を吸収する。この追走とディルーカ(LIQ)、クネゴ(LAM)らのメイン集団とのタイム差は30秒となる。この追走集団に対して逃げている先頭集団からマヨ(SDV)がシモーニのために下りてきて、合流しアシストとして走り始める。その結果、ベッティーニ(QSI)、パッラ(COF)らの先頭集団に追いつき11人の逃げ集団が出来上がる。 これに対して、メイン集団ではLAMが追い始めるが先頭集団のメンバーがよすぎてその差が縮まらない。残り40kmで1分5秒の差となり、下りに入る。この下りで総合7位につけていたペトロフ(TCS)が落車し、これにマリアビアンカのシュレック(CSC)が巻き込まれてしまう。シュレックはすぐにスタートしたが、落車した場所が下りであったため、差が開いてしまい、なかなかメイン集団に復帰できない。下りで終わったところでようやく復帰し事無きを得るが、余計な体力を消費してしまう。この付近から先頭集団からペッリゾッティ(LIQ)がメイン集団に戻り、戦闘をひき始める。しかし、平坦になった残り25kmで1分2秒とその差がほとんどかわらない。 残り10kmになり、ようやくタイム差が1分をきるが、残り5kmになると再びのぼりが始まり、シモーニがアタックをかける。ガルゼッリが追いすがるが、のぼりのシモーニのスピードに追いつくことができない。一方集団でもディルーカ自らがアタックをかけ、前を追い始める。 シモーニは平坦に入り残り1kmを通過するが、このあたりからしきりに後ろを気にしだす。広報からガルゼッリの姿が大きくなるなかゴールスプリントとなるが、そのガルゼッリが残り10mでシモーニを捕らえぎりぎりで逆転することに成功。念願のステージ優勝を果たした。シモーニはステージ優勝こそならなかったが、ディルーカに対しタイム差を縮めることに成功した。 ステージ優勝:ガルゼッリ(ASA) 4:58:34 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 62:10:40 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ディルーカ(LIQ) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- 意外に動きがあったステージでしたね。 今日が厳しい山岳なのにシモーニは大丈夫なのかな? まぁあれだけタイム差が広がっていると攻めるしかないのでしょうけど。 今年のジロ一、二を争うとてもエキサイティングなステージでした。 ▲
by lanterne-rouge
| 2007-05-27 19:45
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.05.25 ピエッラ~サントゥアリオ・デイ・オローバ 12.6km
12.6kmと距離的には短いが、終始上りとなる高低差約800mの山岳T.T。そのため普段T.Tでは上位に入らない山岳スペシャリストが、上位に入るのが特徴となる。 ペレス(PAN)が初めて30分を切りトップタイムを更新するが、ザブリスキー(CSC)が不得意の山岳ながら、T.Tスペシャリストの意地を見せ、ペレスのタイムを24秒上回り暫定トップに躍り出る。しかし1位になったのもつかの間、このタイムを、ピエーポリ(SDV)が中間計測地点からことごとく更新し、結局18秒更新することに成功する。 次第に終盤に近づき総合上位選手が登場するが、まず先陣を切ってスタートしたシモーニ(SDV)が思ったほどスピードが上がらず暫定9位でフィニッシュする。逆にクネゴ(LAM)は、苦手なりにもしっかりとまとめ暫定7位でゴール。マリアビアンカのシュレック(CSC)は、好調を維持し、8位でゴール。そして、マリアローザのディルーカ(LIQ)は、なんと計測ポイントでピエーポリのタイムを4秒上回る驚くべきスピードを見せる。しかしゴール地点ではピエーポリから7秒送れてゴールするが、他のライバルたちに遅れることなく、逆に差をつけるすばらしい結果のステージとなった。 ステージ優勝は、後半に力を温存した結果、スピードが落ちなかったブルセギン(LAM)がピエーポリのタイムを1秒上回りうれしいうれしいジロ初となるステージ優勝をあげる結果となった。 ステージ優勝:ブルセギン(LAM) 00:28:55 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 57:11:28 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ディルーカ(LIQ) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- 見終わったのでやっぱりUP。 クライマーにもやっぱり山岳T.Tの得意な人とそうでない人がいるんですねぇ。 それにしても、なにかある発言にはびっくり。 悪い方向に考えてしまったのは自分だけではないはずだ(汗 ▲
by lanterne-rouge
| 2007-05-26 23:55
| 2007ジロ・デ・イタリア
2007.05.24 スカレンゲ~ブリアンソン 163km
今年のチマコッピであるアニェッロ峠を通過し、さらにイゾアール峠を通過する難コース。 そのチマコッピに入ると集団はSDVが引き始め、ペースアップ。集団から一人また一人と脱落者が現れ集団の人数が絞られていく。しばらくすると、集団はピエーポリ(SDV)、シモーニ(SDV)、ディルーカ(LIQ)、クネゴ(LAM)、ガルゼッリ(ASA)、シュレック(CSC)、マッツオレーニ(AST)の7人に絞られる。 続いてイゾアール峠に入った7人は、リプロン(A2R)を吸収し、ここでピエーポリがアタックをかけると、ガルゼッリ、マッツオレーニ、リブロンが脱落。ガルゼッリ、マッツオレーニはマイペースで走り再び追いつくが、ガルゼッリは残念ながらペースについていけず遅れ始めてしまう。さらに、ここまで一人で集団を引いていたピエーポリが引くのをやめ、後退しメイン集団は5人となる。 ここから、シモーニの動きが活発となり、ライバルたちに揺さぶりをかけ始める。この動きにマッツオレーニが真っ先に厳しくなり付き位置状態に陥り、シモーニの3度目のアタックでクネゴが遅れをとってしまう。クネゴは4人の後方10秒前後で走行することを余儀なくされるが、粘りの走りで約2km後には再びメイン集団に追いつくことに成功する。 この5人のうち山頂が間近になると今まで沈黙を続けていたディルーカがアタックをかける。山岳とは思えないスピードで走るディルーカに対し他のライバルたちは後れを取り、ディルーカは単独で山頂を通過、下りに入るが、下りに入ると逆に4人のスピードのほうが速く三度集団は5人となる。 イゾアールの下りが終わり、街に入りゴールまでの上りに入ると再びディルーカがアタックをかける。これにシュレックがぴたりとマークし、少し遅れてシモーニが喰らいつきステージ優勝争いは3人に絞られる。道が徐々に細くなり、上り坂の路地に入ったところでディルーカが最後のアタックをかけると、今までがんばっていたシュレックも脱落し、ディルーカとシモーニの一騎打ちとなる。シモーニは歯を食いしばり追い上げを図るが、ディルーカも負けじと持ち前のスプリント力でシモーニを抑えることに成功、結局ディルーカがステージ優勝し、マリアローザに三度返り咲く結果となった。 ステージ優勝:ディルーカ(LIQ) 4:47:16 マリアローザ:ディルーカ(LIQ) 56:42:25 マリアチクラミーノ:ペタッキ(MRM) マリアベルデ:ディルーカ(LIQ) マリアビアンカ:シュレック(CSC) -- ピエーポリの働きが本当にすごかった。その働きに応えるべくシモーニに勝ってはほしかったんだけど・・・。ディルーカ強いな。 ▲
by lanterne-rouge
| 2007-05-25 22:02
| 2007ジロ・デ・イタリア
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